2020-04-02

【自邸プロジェクト-03】過去の自邸検討を振り返える。『建築旅ノートvol.1(2012)』


ゆうです^^

現在、自邸プロジェクトが進行中♪
(あくまで頭の中で)

度重なる検討を経て「これが良いかも」というプランがまとまりました。

今回は、その自邸プランについて、、、の前に
過去の「自邸プロジェクト」を振り返ってみようと思います。


自分でも過去の自分に驚くことがありました。

日記やアルバムってタイムマシンですね♪





自邸を建てようか建てまいかの検討は、実は数年前からありました。


・タイミング(家族構成の変化)

・二世帯暮らしの楽しさ、楽さ

・新築以外の可能性の探求

・リスク管理(独立後の家計の安定)

・子供の成長、変化


などを考慮しながら、我が家にとっての「理想の住」の形を検討してきました。


「理想の住」の形は家族ごとに異なります。


我が家の場合

「僕が設計士であるという点。」

 ・自分で考えた家を建てたいという気持ちが大きい。

 ・子供に、父の仕事(家)を形(暮らし)として感じてもらいたい。

が他の方と大きく異なる点かもしれません。


相方も当初から「貴方の設計した家に住みたい。」と言ってくれていました。


もろもろの条件が合えば、もしかしたら自邸を建てるかもしれません。




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前回、自邸プロジェクトの序章『建てるまでの思考経緯』についてまとめました。

【自邸プロジェクト-02】設計者の自邸・建てるまでの思考経緯。『子供が与えた住への影響。』

今回は、過去の「自邸プロジェクト」を振り返ってみようと思います^^

『建築旅ノートvol.1』。

ブログには載せておらず、おそらく建て主様にも見せていないもの。
(初期の初期のものなので、)


「図面を書くための方眼ノートが欲しい!」

と相方とメルボルンのスーパーを巡ったのが懐かしい。


「柏崎の家ー自邸ー」エスキース1.
僕の実家がベースになった案。


自邸を考え始めたのは世界一周の旅に出てすぐの2012.2頃から。


『住宅設計士として生きていく。』

と決め、まず「理想の家=自邸」の検討を始めた。

【1月17日】「住宅設計のプロフェッショナルになる。」と誓った日。

「Flexible」 という想いは、部屋単体だけでなくプラン全体に、そして生き方まで影響を与えている。


高基礎の床下空間はまさに「Frexible Room」。

また

「視線を気にしなくて良い自然」

から幸福感を感じるという想いもこの頃から変わっておらず、今のプランにも色濃く反映されている。


古今東西の小さな家、名建築を学んだ。

時には本で、時には実物を見に行って。


思いついた建築アイデアたち。

「階段上のロフト空間」 や「窓辺の畳コーナー」など実現しているものもあり感慨深い。

S邸リノベーション。35「完成前見学会開催!S邸の見どころ♪」
【秘訣】家を広く使う秘訣は「複数の居場所を設ける」こと。-case.網川原のエスネル-
そして、当初から「家のコンパクト化」をテーマとしていた。

『建築費・居住費を抑える』ことは、僕ら世代(バブル後世代)にとっては自然の成り行きだったのかもしれない。


その手の本を読み漁った。
(わざわざ日本から空輸して、)


そして『9坪ハウス』にのめり込む。

9坪ハウスとは『最小限住戸』というテーマのもと建てられた、建築家の増沢洵氏の自邸(1952年)。

9坪とは1階の床面積のことで、総二階(吹抜け3坪)で延床面積は15坪。

とにかく、平面も立面もシンプルで美しいのが特徴的。

今見ても惚れ惚れする。



思うに住宅設計士は、一度はこの「9坪ハウス」にのめり込む時期があるのではないだろうか。

真剣に家を考え始めるとき、人は究極にシンプルなものにまず惹かれるのだと思う。

そこを突き詰めた後、設計士それぞれの個性・思想が付加されていくのだろう。


自分なりの9坪ハウスをいくつも検討した。

検討の軌跡を見返すと愛おしい気持ちになる。


ダイニング重視の家。

「家で家族全員がそろって同じことをするときっていつ?」

→ご飯時。

【秘訣】家族団らんってなに?団らんの正体とは!?
「ダイニング中心、畳の間」などの設計思想は今もそのまま。

自邸プランも自然とそうなっている。



「家を小さく作る」=「庭が広くとれる」

バックヤードやフロントヤードについて考察している点はオーストラリアの家々の影響が大きい。

奇遇だが、これから建築の中野のエスネルでは、まさに「小さな家+バックヤード・フロントヤード」の計画が実現する。

【中野のエスネル-02】庭計画始動!「EN GARDEN WORKさんとのコラボ」外観内観パース完成。

「建築とは。生きる意味とは。」を真剣に考えたメモ。

人に見せることを想定して書いておらず、気恥ずかしいが、なかなか良いことを考えていたなと思う、


『風景をつなげる。』

という想いは海外にいたからこそ強く感じたんだろう。

あのときの経験や思考が、今に生きていることを実感する。


『未来へつながる愛される建物、住宅を作りたい。家族の一員のような家。』


【想い】「杉板の街並み復興プロジェクト。」未来につなげる風景を。


「新潟の家」構想。


オーストラリアの家から「生き方、働き方、暮らし方。」を学んだ。

得たいものから逆算することで「理想の家」のイメージが生まれた。


エスネルデザインが提供したいこと。02ー『「豊かな暮らし」とは』ー








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自邸案は可能な限り小さい家を目指し、室をずらしたり、足したり、減らしたりしながら進化していった。

面積は減らしたいけれど、1階右下の「書斎」のような室は死守しているのが面白い。

小さな家を目指しても、極限まで削りきってはいけない。

フレキシブルな空間(=ゆとり)は、暮らしに豊かさを与えてくれる。



手直しは必要だが、このプランをいつか実現してみたいと思った。

お子様1人の3人家族の方、

老後の2人暮らしの方、

DINKSの方、

、、、

小さな家は未来の第三者の利用を想定したときも、とても有効な選択肢だと考えている。
(将来の売買、貸借)




『小さな家は畳で広くなる。』

=畳によって座れる場所を増やすことが出来る。


ダイニングテーブル(高さ70cm)付近の床に腰を下ろすことは通常ないが、畳であれば自然と座る・寝る・くつろぐ。

畳によって、床が「通路」から「居場所」に変わる。


畳は居場所を増やす魔法の道具。

古来からある日本の智恵。







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『芸は身を助く。』


過去の自分に感謝したい。

よく頑張った。


一生懸命打ち込んだものは、必ずなんらかの形で未来の自分を助けてくれる。



-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-





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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表

新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。

趣味:家族旅行・カフェ巡り・夕日ドライブ・息子と娘と遊ぶこと♪


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