2018-02-22

【秘訣】「おすすめ外壁は板張り。」35年間のメンテ・費用を考える。


ゆうです^^

前回、「タイル外壁ってどうなの?」という記事を書きました。

僕は、タイル外壁は

「メンテナンスのしづらさ」「張り替え時の多大なコスト」があるためお勧めしていない

という話でした。(イニシャルコストもかかる)

ではどんな外壁がいいのでしょうか。



僕は「木の板張り」の外壁をお勧めしています。(好みによる。)


理由は、

・風合いがとても良いこと。経年変化を楽しめること。

・国産の杉板であればそこまで高くないこと。
 (一般の外壁材と同等のコストで済む。)

などありますが、

なにより、

・35年間メンテナンスなしで行けること。

・35年後の張り替え時に張替えコストが低いこと。


が最大のお勧めの理由です。

築7年ほどの杉板外壁(無塗装・ノーメンテ)。
北西面はすでにきれいなシルバーグレーになっている。



【35年間メンテナンスなしで行けること。】


※前回、「生涯ノーメンテで済むものはない。」と書きました。

ごっちゃにならないように説明したいのですが、

・材料単体で考えればノーメンテで行けるものはある。
 ex.タイル、木、その他の材も美観が許せれば材としては持つ。

・「ノーメンテで済まない」と言ったのは「防水」の修繕のこと。


法隆寺の例を出すまでもなく、適切な管理が出来ていれば木材は何十年も持ちます。

(適切な管理・・・乾燥状態を保つこと=腐らせないこと)


そして、なにより僕らには経験上

「木は汚れるもの」

という認識があります。

そのため、木が多少汚れていてもそれを「きたない」とは思いづらいのです。


皆さんも、外壁(窯業系サイディング)が汚れている家を見ることがあると思います。

あれは「きれいな外壁に一部汚れが付くから目立つ」んです。

反面、木の外壁も当然汚れますが、その汚れを享受できるふところの広さを持っていると僕は思っています。
(好みによります。)


築2年~10年くらいまではまだらに汚れ(カビ)が付いてくる。
しかし、その先になれば板はシルバーグレーに落ち着く。
柏崎や出雲崎などの海岸線沿いの建物をみれば分かる。

35年以上経過した我が家の外壁。
厚みもありまだまだ健在。
(塗装していたため雨の当たり具合の違いで色むらが出来ている。)

板外壁の経年変化。「方位による風合いの違い」


ちなみに、35年間のメンテナンスコストを他の外壁と比べると、

木・・・        0円(無塗装そのまま)
タイル・・・   0~50万円(15年でタイル目地補修)
金属・・・    0~100万円(20年で一度塗り替え)
サイディング・・・約200万円(10年・20年で塗り替え)

※ケースバイケースで僕の想像です。
※タイル、金属がノーメンテでも行けるかもしれないこと対して、サイディングは塗装必須です。(外壁材自体の防水性がなくなり水が染みこみ、凍害を起こしてしまうため。また美観上も耐え難くなってくる。)

築15年ほどで再塗装した僕の実家の外壁(サイディング)。
劣化と汚れと地震でのヒビ割れがあり塗り直した。(約100万弱)
※サイディングはレンガ調など多色なものもあるが、塗り直し後は単色になってしまうことにも注意。




続いて。


【35年後の張り替え時に張替えコストが低いこと。】


前回の記事にも書きましたが、

築35年後までには防水紙が劣化するため、防水紙を張り替える必要が出てきます。

防水紙を張り替えるためには、外壁を撤去しなければなりません。


その際に、木の板は、

撤去費用、処分費用などが他の外壁に比べてとても安く済むというメリットがあります。


これは35年後の老後生活が始まるときにとてもありがたいことだと思います。


僕は設計者として、
35年後、70年後を想定して、メンテナンスの手間やコストを加味した上で外壁の提案を行っていきたいと思っています。




※付き合いのある解体業者さんの話では、
「木・金属外壁の撤去費用」に対して
「窯業系サイディング・タイル外壁の撤去費用」はおよそかかるそうです。
(撤去手間+処分費)

35年後はさらに廃棄費用は上がっている?
いずれにせよ「単純」なものが一番融通が利くと感じています。





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ドライにお金や手間の話をしてきましたが、

(僕の好みですが)もちろん木の外壁はその風合いもとても素敵です^^

街のなかに「木の外壁の家+植栽」があると見ていてホッとします。

新潟市の「ランプリール」は僕の大好きなカフェ。
緑と建物が融合していてとても心地が良い。
デザインルームアマノさん設計)

シルバーグレーになった木もいいけど、新築してすぐの木色もとてもいい。
木の外壁にはシンプルな照明が似合う。

もちろんただ板を張ればいいわけではなく、クギの選定や板の張り方には工夫がいる。
木の経年変化を知っている設計者でないと自然素材は使いこなせない。

板は横張りだけでなく、縦張りすることも出来る。
雨の流れを考えてそれぞれに適切な納め方を計画する。


壁埋め造作ポストを作ることも木であれば簡単。
シンプルに必要以上に目立たないポストを提案できる。




いかがでしたでしょうか^^

外壁は好みもありますが、
手間やメンテコストが低く、風合いの良いものを選ばれれば良いのではないかと考えています。

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村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

お気に入りの靴
:栃木レザーの革靴(テカテカ防水加工なし)
 (相方からの誕生日プレゼント)

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