2018-01-17

【1月17日】「住宅設計のプロフェッショナルになる。」と誓った日。


1月17日は僕にとって特別な日だ。

毎年この日が来ると身が引き締まる。

1月17日は僕が『住宅設計のプロフェッショナルになる。』と誓った日だ。




6年前の今日、オーストラリアのメルボルンの働き先の寮で、

一人で夜に自分の家の間取りを書いていた。





実は、世界一周の旅に出た当初、僕は帰国後にやることを特に決めていなかった。

帰国後の予定はまったくノープラン。

どこで、なにをするのかはまっさらな白紙状態。

(今思えば本当に『若気の至り』だった。)


でも、そういうまっさらな状態で旅に臨もうとしていた。

白紙の状態で世界を吸収したいと思った。

世界を体験してから、自分で答えを出そうと思っていた。




旅に出る前は、地元のゼネコンで住宅営業をしていた。

家を売ることは大変だったが嫌いではなかった。

覚えることも多く、責任も金額も大きい『住宅』を売るのは簡単ではなく、

毎日帰宅時間も遅い。土日は出勤で休める日も少ない。

しかし、お客さんからの感謝の言葉をもらうと、

とても大きな達成感を感じることができた。

旅に出るために会社を辞めたが、

会社が嫌だったわけでも住宅営業が嫌だったわけでもなく、むしろ好きだった。




旅に出た26歳の時、


「一度ゼロになって考えてみよう。そういう環境に身を置いてみよう。」

「そうなったときに初めて『自分はなにがしたいのか、なにが好きなのか』がわかるだろう。」


と思っていた。



そして旅に出た。


『自分で気づけていない自分』を知ることを楽しみにしていた。

「旅が終わることにはなにかみつかっているだろう」と思っていた。



旅に出て1ヶ月。

まだ旅が始まったばかりのある日に面白いことが起こった。

僕は「この機会に『将来の自分の家』を考えてみよう」と思った。

近くの文房具屋に行って、数学用の方眼ノートを買った。

そして、自邸のプランを考え出した。



その晩、気づいたら深夜になっていた。

相方から「もう寝るよー。」と言われても「わかったー。」とだけ言い、

ろくにご飯も食べず、自邸のプランを考え続けた。


日が変わり、気がついたら1月17日の朝4時頃になっていた。

自分でもそんなに無我夢中になっていたことに驚いた。


そして、気づいた。


「俺は家をつくることが好きなんだ。」




旅を始めて1ヶ月。

みつける気もなく過ごしていたら、やりたいことはみつかってしまった。

少し気が抜けて笑ってしまった。

「俺が探そうとしている『幸せ』ってのもこういうもんなんだろうな。」

自分の好きなことはすぐそばにあった。

気づいているようで気づいていないだけだった。

少し距離を置いたことで確信することができた。


「俺は家をつくることが好きだ。」





2012年1月17日。

メルボルンの寮で早朝に。

自分で秘かに誓いを立てた。



『住宅建築のプロフェッショナルになる。』






6年経った今。

あの時に想像した未来を生きている。

誓いは今も変わっていない。

いよいよこれからは自分で道をつくるときが来た。

進もう。

あの時に想像した未来の先に向かって。

旅中の日記より。





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この記事は6年前の旅中ブログとのパラレルブログになっています。
こちらもどうぞ。
 →家族で夢旅!AUS.18 「1月17日。やりたいことがみつかった日。」

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