ゆうです^^
先日「リノベーションを考えているのでお話が聞きたい。」
というA様のお宅へ伺ってきました。
今回、リノベーションの第一歩目ということで初回打合せの内容をまとめてみようと思います。
A様(奥様)とはいろいろとお話はできたのですが、
この日はご主人が不在だったため、奥様は追ってご主人に話を伝えなければなりませんでした。
実はこれがなかなか難しい。
新築でもなんでもそうだと思いますが、
「夫婦同席+プロ」
という形が一番スムーズに打合せが出来ます。
それは、「夫婦 対 プロ」となるため、
夫婦は同じ方向を見ながらプロに意見をぶつけられるためです。
それが「奥様(またはご主人)+プロ」の打合せの場合、
追って、「奥様→ご主人」に説明する必要が生まれます。
そうするとどうしても「奥様 対 ご主人」になることがしばしば。
専門的な話も多いため、説明するほうもされるほうも大変です。
ということで、
今回は、A様がご主人に説明する際の道しるべになるような記事を書こうと思いました。
初回打合せ後に家族会議をする際に、この記事を見ながら要点を思い出せれば良いかなーと思います^^
(リノベーションを考えられている方は、家族会議の参考にして頂ければ幸いです。)
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前置きが長くなりました。
それではA様のお悩みから。
A様宅・・・築3○年。(ご主人のご実家)
1.「冬、寒い!」
冬場はリビングを戸で締め切り、石油ストーブで暖をとっている。
→洗濯物がリビングでしか乾かないため、リビングには常に洗濯物がある。
→狭い。
→友達を呼びたくても呼べない。
→廊下、脱衣場は極寒。
→石油ストーブのため、サッシの結露がひどい。(カビ心配)
2.「部屋が余っている!」
(元々はご主人のご両親と同居していたが)今は家族3人暮らし。
使っていない部屋が余っている。
→掃除大変。
→冬は部屋があっても寒くて使えない。(その部屋に暖房が逃げているようでもったいない)
→数年前に屋根を張り替えたが使っていない部屋まで張り替えたのがもったいない気がした。
3.「これから何十年と住み続けるのは不安。」
今は若いし冬もなんとか耐えているが、これから先ずっとは耐えられない。
耐震性や雨漏りの心配もあるし、なにより暖かい暮らしがしたい。
友達を気軽に呼べるオシャレな家にもあこがれる。
→いつかはリノベーションしたいがお金もかかるしふんぎりがつかない。
→生活を圧迫させない範囲での住宅ローンの組み方もよくわからない。
→この家をリノベーションするのと、小さな家を建て直すのはどっちがいいのかわからない。
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僕はお話を聞いていて思いました。
「我が家の悩みとほとんど同じだ!」
僕は今、相方の実家(築35年超)で3世代同居しています。
じじばばと僕らと息子と田舎で暮らすのはとても楽しいです^^
しかし、上記の3点の悩みは僕も常々感じています。
(現在、リノベーション計画構想中。)
こういった悩みを持っている方はこれから増えていくと思っています。
「しかし、具体的にどうすればいいのかわからない!」
どうすればいいのでしょうか?
「初回打合せのヒアリングの要点」をご説明します。
リノベーションを考えている方は一緒に考えてみてください^^
○現状の家への不満・改善要望
ex.寒い、間取りを変えたい、キッチンなどの設備が古い。
○リフォーム予算(自己資金+借入金額)
ex.頭金100~500万+借入1000~2000万、、、
○いつまで(何歳まで)住み続けるか
ex.100歳まで。/65歳くらいになったら実家に帰らなきゃかもだからそれまで。
→リノベ後、何年住むつもりかによってお金の掛け方や工事の種類は変わってくる。
○今後の家族形態の変更(想定)
ex.子供がもう一人できるかも。親と同居することになるかも。
○今の家に愛着はあるか
ex.出来ればこの建物を残したい。思い出がある。「子供にとっての実家」はこの家だと思う。
※S様の場合。
→S邸リノベーション。03「現地でヒアリング調査。」
およその目安ですが、
・家の間取りを大きく変更したい希望は特にない。
・予算を抑えたい。
・65~70歳で違う場所へ移住することも想定しておきたい。
・今後の家族形態の変更はあまりないと思う。
・建物への愛着は(まあまあ)ある。
以上のうち何点かが「YES」であればリノベーションを検討する土台に上がると思います。
ご家族でぜひ話し合ってみてください。
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「リノベーションしてみてもいいかも。」
「ちょっとリノベーションに興味がある。」
と思ったら次のステップへ^^
プロを呼んで相談・打合せ
家族で話した内容をより深めます。
工事金額や、リノベーションで出来ること・出来ないことを見極めます。
夫婦のお互いの価値観・人生観・家族観を確かめ合う機会にもなると思います。
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プロからの話を聞き、夫婦で再度話し合い、
「リノベーションいいかも。」
と思えればさらに次のステップへ^^
○床下・基礎調査
○小屋裏・雨漏り調査
○断熱性、耐震診断
○設備・構造材の劣化調査
などを行い、
建物の詳細を調べた上でその建物がリノベーションに向いているかどうか(必要以上にコストがかからないか)をプロが見極めます。
→S邸リノベーション。07「インスペクション実行『概要』。」
それを踏まえて、その先の
リノベーションプランの作成
+工事金額の提示
へ進んでいきます。
今回はこのへんまで。
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リノベーションは新築よりも大変です。
・建物がリノベーションに適しているか。
・災害時のリスク。
・コストをどこまでかけるか。
・工事中の仮住まいはどうするか。
・適性な計画、工事がなされるか。
・夫婦の価値観、子供への影響。
などなど検討する項目はたくさんあります。
ですが、リノベーションには
・新築よりもコストを抑えることが出来る。
・住み慣れた家、土地に住み続けることが出来る。
などメリットも大きいです。
焦る必要はまったくありませんのでぜひ慎重に検討してみてください。
(幸い、A様宅は液状化リスクの少ない場所だった。)
リノベーションをするには詳細な検討はたくさんある。
工事内容も新築以上に専門的なものが多いため、慎重に検討し信頼できる設計士に依頼したい。
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エスネルデザイン代表(設計士)
お気に入りのペン:meister by point(黒)/cross(白)
(友人からの一級建築士合格のお祝いのプレゼント)
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