2019-04-13

【OSのエスネル‐01】初回プラン提案!01「複数のプランを提示する」


ゆうです^^

OSのエスネルの計画が進んでいます。

前回の要望ヒアリングに続き、いざ「初回プラン提案」!

今回も複数のプランを提示しました^^




前回の要望ヒアリングの記事はこちら^^

【新計画】OSのエスネル始動!!-要望ヒアリング-


S様からシンプルで想いのこもったご要望を聞かせて頂きました。

その後、敷地を調べ、事務所やカフェでプラン検討を重ねました。

いなか日記。106『海カフェドナの夕日とS様邸プランニング。』

プランと構造を同時に考えながら、可能性を求めて多数のプランを書いていきます。

設計事務所の仕事『ラフプラン検討。』間取りと構造。


そうして「これだ!」という案に辿り着きます。

複数のプランを提示するのは、

「その過程を一緒に感じて頂きたい」から。

「他のプラン(可能性)と比較して自分たちはどんな暮らしがしたいのかを感じて頂きたい」から。


「自分はどんな暮らしがしたいのか」は、設計者も、建て主様であってもプランを見るまで分からなかったりします。

楽しみながら共に作る家づくりを。『複数のプランを提示する』


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さて、今回は3案のプランを提示させて頂きました^^
(細かい違いで言えば5案+α)
(ラフプランは10案以上考えている)



プランの前に、
敷地の特性の考察「ゾーニング図」をご紹介^^

「ゾーニング図」とは、敷地の特性である「視線の開く方向」「景観の良い方向」「方角」「日当たり」「隣家の窓・位置」などから「各室(ゾーン)」をラフに配置したイメージ図のこと。
(「水まわり」「個室」「リビング」など)

1階ゾーニング図。
S様の敷地は、北道路で南の隣家がとても近い。
そのかわり東側には公園があり眺望と抜けは最高^^!

「子供室」を南に。「主寝室」は北に。「ホール」は公園側に、など各ゾーンを配置していく。

前面道路から敷地を見る。
南側の隣家が近接しているため採光の確保がポイントとなる。

東側の公園!
公園の奥は梅林や幹線道路があり大きな抜けになっていて、これを活かさない手はない。
(設計者にとってご飯が何杯でも食べられるような立地条件^^)

敷地から前面道路を見る。
向かいの家が離れているため、北側にも大きな抜けを感じることが出来る。
(+北面の安定した採光を取り入れる)

敷地奥の西側にも抜けがあり活用できそう。
南からの採光が難しい場合、東や西からの採光を積極的に取り入れたい。
(夏の日射遮蔽も考慮しつつ)

2階ゾーニング図。
抜けは1階と同様。2階はさらに良好な景観が望める。
通行人と視線も合いづらくプライバシーを確保しながら景色を愉しむことが出来る。

「2階リビングのための敷地」と言っても良いくらいの立地条件^^
(要望ヒアリング時に「2階リビング」の希望を伺っていた。)



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そしてプランを提示。

2階リビングのプランB。(1階平面)
ゾーニング図に沿ってそれぞれの室を配置した。

ポイントは、
・玄関ホールから公園の景色が眺められる。
 (→内廊下が午前明るくなりやすい)

・玄関戸前のウッド階段からも公園が眺められる。
 (外部カフェスペース)

・採光が確保しやすい南面に子供室を配置。

プランB。(2階平面)
こちらがメインの空間^^

ポイントは
・公園側に大きく窓を取り良好な景観を取り込む。

・西側に畳スペースを設け、家族で遊べる居場所に。
 西側からの採光・景観も有効活用する。

・キッチンと水まわりの動線を短くし家事がしやすいように。

・水まわり(マルチWIC)は3.5帖。
「洗う」→「干す」→「たたむ」→「仕舞う」を一部屋で完結。

・ダイニングチェアに「腰掛ける」、畳に「腰を下ろす」、ソファに深く「座り込む」など異なる居心地の空間を作る。




そして、延床面積は26.25坪。

長期優良住宅の下限面積80㎡ギリギリの小さな家です^^

コンセプトは
「面積の最適化による家族密度の向上」
+「住にかけるコストの最適化」

(もちろん超高断熱仕様!

2階にトイレを置く案やTVやソファの配置を変更した案もご紹介。
好まれる過ごし方によってプランは変わっていく。
複数のプランを提示することでその可能性を感じて頂きたい。

はS様の現在のお住まいの間取り図(一部)。
これがあると、図面の室の大きさがグッとイメージしやすくなる^^

「北道路・2階リビング」のプランは「1階居室への採光の確保」がポイントになる。
(建築基準法に必要採光量の規定あり)

・春分~夏至~冬至の日光はどのように入ってくるのか。
・隣家の窓との干渉。

など断面図を基に検討を重ねていく。
高基礎の家は採光を確保しやすく、隣家と窓レベルがずれるのもメリットのひとつ^^)

【秘訣】エスネルデザインの基礎「高基礎」の3つの大きなメリット。


他にも「将来1階をLDKにリフォームする案」などをご紹介。
1階をLDKに変更する場合、耐力壁の配置など構造計画を慎重に検討する必要性がある。

するかしないかは別として「万が一のときには出来る」という安心感は価値があるもの。

「収納計画図」も提示。
小さな家ほど、適材適所の収納にこだわる必要がある。





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今回は初回プラン提案に合わせ3Dパースも作成しました^^
(プラン確定前のためラフ)

前面道路から。(北面)

公園側から。(東面)

2階リビング。公園側に大きく開口を取る。
アイアン手摺下の床に座って公園を眺めるなど「居場所」を意識。
また、家族が集まる朝食は大切な時間。自然光で明るく過ごしたい。

小上がり畳スペースの窓から西側の抜けを活かし午後の採光を確保する。

キッチンからは北面の視線の抜けを。
すぐ隣には「洗面・洗濯・物干し・脱衣・パントリー(マルチWIC)」 。


敷地条件を活かしながら豊かな2階リビングを設計していきたい。




ムービーも作成しました^^

図面だけではイメージしづらい部分をパースやムービーで補完できればと思っています。




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複数プラン提案はまだまだ続きます。


続いて「プランA」を、、、


と行きたいところですが、長くなってきたので次回に続きます^^


敷地周辺の梅林はちょうど見頃でした♪(3月末)


-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-




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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表

新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。




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