ゆうです^^
明日は秋分の日。
彼岸に入りめっきり涼しくなりましたね。
今回は、通風・ダクトの汚れ、
そして、エスネルデザインの空調換気設計思想についてまとめました。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったも。
下のグラフの通り、9月中旬から急に涼しくなってきりました。
温度・湿度を加味した「不快指数」で見ても快適範囲(体感「暑くない」)に入っています。
(9/10以前は通風では不快で、空調する必要があった)
外気が快適範囲ということは通風(空調なし)で快適ということです。
さて、ここで質問です^^
皆さんは今の時期、通風されていますでしょうか?
僕はほとんどしていません。
理由は、
①花粉対策のため
すでに少し鼻がむずむず、目がかゆい。
+予防の為、積極的に外気を入れてはいない。
②日中は外出、夜は寒いから窓は開けない。
この時期涼しいからと言って、夜に窓を開けて寝ると朝方冷えすぎて風邪をひくことがあります。
歳を重ねるごとに「夜少し暑い→朝寒い」の寒暖差ですぐに体調を崩すようになってきました。
(子供も風邪をひきやすい)
エアコンは「暑いを涼しく」「寒いを暖かく」する効果の他に「温度を一定に保つ」のにもとても有効。
高断熱の家がありがたいのは夏や冬よりも、寒暖差の大きい春や秋などの中間期かもしれません。
高気密高断熱の家に住みたい!『寒暖差が体に与えるストレス』
【健康】なんのための超高断熱?「体への負担(寒暖差)を減らすため。」
事務所では日中通風して過ごすこともある。
子供の声や鳥のさえずりが心地良い♪
(しかしちょっと鼻がむずむず、これ以上花粉症を悪化させたくない、)
高断熱の家で暮らす建て主様にお話を伺うと
「ほとんど窓を開けることはない(年に数日のみ)」
という回答をよく聞きます。
僕と同様に、日中家にいないこと・花粉症対策など
そして何よりエアコン空調の快適さを知ってしまったことが大きな要因かと。
(中間期の空調費はたいした額にはならない)
そうなると「窓」の選定が変わってきます。
コストが低く、結露しづらく、気密性の低下も少なく、見た目も綺麗なFIX窓が家の主役になってきます。
【S邸Web内覧会②】「窓の選び方、壁の切り取り方」
さて、
通風しないとなると、空調や機械換気が必要になります。
前回のブログで紹介したとおり、エスネルデザインでは空調や換気に特に注意して設計を行っています。
今月号の「日経ホームビルダー」さんの特集が面白かったのでご紹介♪
2019.10月号『全館空調の実力を検証する。』
とてもタイムリー^^
業界紙である「日経ホームビルダー」は、図や写真が多く、記事も読みやすいよう工夫されている。
毎号、実務者が気になるアレコレを特集していてとても面白い。
しかし、多くが「専用設備」や「空調と換気をダクトで同時に行うこと」に熱心。
「それで良いのだろうか。」
「コスト、交換・メンテナンス性、清掃性などを加味して考えると、もっとシンプルな方式のほうが良いのではないだろうか。」
というのがエスネルデザインの空調換気思想。
【秘訣】真夏の超高断熱「サーモ計測」①温度差のない空間と空調換気設計。
中でも注目の記事がコチラ。
「ダクト内のカビ・ほこり」について。
ダクト内のほこりやカビの様子が紹介されている。
極稀なケースの紹介だとは思うが、大なり小なりダクトにはこういったリスクがあるということ。
(基礎が低く掃除の出来ない床下エアコンの床下も同様)
築年数の経った家のダクト内の汚れについては学ばされた経験がある。
S邸リノベーション。16「耐震診断とダクトの汚れ。」
いずれにせよ「空調経路のほこり・カビの堆積→空気汚染リスク」の回避策は実はとてもシンプル。
①空調・換気経路の目視点検・清掃が容易であること。
②複雑な設備をなるべく用いず、シンプルな設備・仕組みを活用すること。
具体的には、
・点検・清掃のしづらいダクトは避けること。
(ダクト内を清掃できる仕組みがあれば可)
(床下エアコン採用時は床下の掃除が可能なこと)
・設備は住宅メーカーオリジナル品よりも汎用品を採用すること。
(メンテコストリスク、廃盤リスク、想定外の問題発生リスクの回避)
業界に向けての主張としては、
「空調」よりも「換気」のほうが遥かに重要
であることの再認識。
シックハウス問題でなにが起きたのかを思い出すこと。
涼しい空間、暖かい空間を作ることよりも「綺麗な空気空間」を作るほうが当然優先。
換気計画が先。空調計画はその次。
現在の懸念点としては、
「熱交換換気扇のエレメントの交換、フィルターの掃除はメーカーマニュアルの通り実際に行われるのか。」
難解なメンテナンス、高価な交換部材などの場合、適切に行われないこともあると思われる。
「放置されたエレメントにほこりはつまらないのか、カビは生えないのか」
(ダクト内も同様)
効率を優先したために換気の安全性が犠牲になっていないか。
そこまで設計者は想像しているか。
(ちなみに僕はエレメント等を適切に交換できる自信はない(忘れる))
(車などでも忘れがち、)
................
空調・換気の設計はとても奥が深い。
それらは建て主様が検討・決定する部分ではなく、
専門家である設計士が検討・決定する部分。
「それで良いのか。」
常に問い質しながら日々の設計に向き合っていきたい。
(少しアツくなってしまいました(^^;))
※ダクト・基礎高の低い床下エアコンを否定するわけではありません、
(「より良いのはこちらかな」という紹介でした)
※ほこり・カビによってどれほど健康被害が起こるかは未知。
極端に起こらない可能性もある。「過敏」に考えすぎないことも大切。
【日経ホームビルダー2019.10月号紹介】................
全館空調の最新事情、ダクトのリスクなどについて詳細に書かれており、とても参考になります♪
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エスネルデザイン代表
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