ゆうです^^
世界一周の旅中の建築スケッチを紹介します。
南仏・地中海諸国は2012年の9月末頃滞在。
巨匠コルビュジエの休暇小屋やル・トロネ修道院などの名建築などを巡りました。
建築ノート(白)より。
12世紀に建てられた修道院。
あまり知られていないが、多くの建築家から「一番好きな建築」に選ばれているものすごい建築。
コルビュジエがル・トロネ修道院から大きな影響を受けていたことは有名。
装飾のないロマネスク建築に多くのモダン建築家が心を惹かれた。
小さな窓から入ってくるわずかな光により照らされる内部。
あるのは光と闇のみ。
見学時、安藤忠雄事務所の所員さんがたまたま見学に来られていて、話を伺うことが出来たのは良い思い出。
また、
「世界一周建築の旅に出る」
と話をした際、先輩の阿部さんに
「ル・トロネには行っとけ。」
と助言を頂いていた。
阿部さん、その節はありがとうございました。
最高の時間を過ごすことが出来ました。
モナコの市庁舎のドアノブと、
チンクエ・テッレ(イタリア)。
「握り心地」を設計することの大切さを学んだのは、モナコのドアノブからの影響も大きい。
植物モチーフの装飾も勉強になった。
地中海沿岸にカラフルな家々が建ち並ぶ。
「気候」が「色」を作り、「色」が「人」を作る。
日本人-日本建築とイタリア人-イタリア建築の対比が面白かった。
「大聖堂」は特徴的なヨーロッパ建築のひとつ。
築年数の古い大建築は、日本とスケールが異なる。
地震の少ない組石造の国、
また、
宗教が暮らしに密接に関わっていること。
外に出て、肌で感じて学べることはたくさんあった。
国の印象を色で表してみた。
(心象風景)
「気候」と「風土」と「風景(建築)」
は強く影響しあっていることを実感した。
コルビュジエの休暇小屋(カップ・マルタン)
(イラストは中村好文さんの本参照)
巨匠も小さな空間に惚れていた?
ONとOFFの空間があると思う。
社交的・開放的な空間と、内向的・閉鎖的な空間。
どちらも大切。
家にも、家族と団らんする空間だけでなく、
「こもれる空間、内向的な空間」
があると良いと感じている。
(→ロフト、床下など)
小屋の下にはコルビュジエが愛した海岸があり、海を愛したコルビュジエは77歳のとき、この海へ帰って行った。
海を眺められる高台に、奥さんと並んだお墓がある。
海岸に降り、形の良い石を数個拾った。
その石は今も僕の机の引き出しの中にそっと佇み、
見る度に、あの日のことを思い出させてくれる。
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良い思い出であり、僕の生涯の財産。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-
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エスネルデザイン代表
【関連記事】................
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【WJD-建築スケッチ03】バルセロナ編「ガウディとミースの建築たち」
WJD.03『僕の旅について。-プロローグー』
WJD.04『旅の初日。-初めての街メルボルンー』
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