ゆうです^^
前々回に引き続き、網川原のエスネルの屋根工事のご報告です。
屋根鋼板が張られ、3次防水層を持つエスネル防水屋根が完成しました!
棟換気材や雪止めアングルなどの施工・監理も万全です。
屋根が張られたのは5月の中旬。
(リアルタイムとの時差をなんとか巻き返さないと(^^;))
エスネル三次防水屋根については前回の記事をご参照ください。
(家づくりの重要なところ!)
【網川原のエスネル‐19】屋根工事「エスネルデザインの3次防水屋根!」
屋根合板上に透湿防水紙を張り、
その上から垂木を設置し、さらに野地板を張り、通気層を作る。
今回はその先の、2次防水層である「ルーフィング」と1次防水層である「屋根材」について。
野地板が全て張られた後に、
ルーフィングを張っていく。
ルーフィングとは、屋根用の防水紙のこと。
壁と同様に、壁材(屋根材)の下に防水紙を設置し、2次防水設計を行う。
ルーフィングが張り終えられた。
選定したルーフィングは「ゴムアスファルトルーフィング」というもので、通常のルーフィングにゴムが含有されているもの。
ルーフィングが防水層となるわけだが、ルーフィングや屋根の留め付けには「クギ」を使う。→防水層にクギ穴が空く。
このクギ穴が経年変化で開くことを抑制するのがゴムの役割。
(ゴムの伸縮性がクギに追随する)
アスファルトルーフィング工業会による防水試験資料。
また、(下屋など)屋根と壁の取り合いは防水性を確保するため、ルーフィングの立ち上がりを確保する。(25cm以上)
防水性は住宅の最重要性能のひとつ。
これらも設計者が工事監理し、安全性を確認していく。
住宅瑕疵担保責任保険「設計施工基準」より。
ルーフィング施工後、屋根材であるガルバリウム鋼板が張られていく。
(色はニスクの耐摩いぶし銀)
ガルバリウム鋼板は、
・軽い
・防水性が高い
・高価でない
・雪(凍害)に強い
ため、新潟では屋根材によく使われている。
(外壁にもよく選ばれる)
軽いことは、施工性の他に、地震力を軽減できるなどの耐震性向上効果も見込める。
(重さを加味して構造計算をしていれば瓦などでも問題はない)
この日は特に暑かった!
板金屋さん、ありがとうございました!
綺麗に設置された「雪止めアングル」。
「留め付け金物」は計算により45cm間隔に設置。(通常は90cm間隔が多い)
万が一のアングル落下リスクを抑えるなどの堅実な設計はエスネルデザインの設計ならではかも。
留め付け金物の間隔を密にすることで、アングルの必要本数を減らすことも出来る。
(実際、ここまで検討している会社は多くはない)
屋根下の通気層の空気を排気する「棟換気材」の設置。
雨水の吹き込みが入りづらく、通気性のある構造の換気部材を屋根の頂点に設置する。
万が一、雨水が浸入しても通気層(3次防水層)から排出される仕組み。
(これぞエスネルデザインの防水設計!)
棟換気は屋根に通気の「穴」を開けることになるため、防水性を損なわないよう丁寧な施工が必要。
板金屋さんと話をしながらより良い納め方をして頂いた。
防水笠木の上に棟換気用の笠木を設置する。
屋根裏の熱気は上方へ移動するため、下端(軒先)から吸気し、頂点(棟)から排気される換気設計が一番効率が良い。
(小屋裏空間のない勾配天井ならなおさら)
これにてエスネル3次防水屋根が無事に完成!
「単純な屋根形状」+「複数の防水設計」
耐久性を重視したエスネルデザインならではの設計^^
屋根の防水性が高いことは、
・雨漏りリスクの低減。
・下地材の劣化の軽減。
などにつながり、
数十年後の屋根防水修繕コストを低減させることにつながると考えている。
「イニシャルコストだけでなく、トータルコストの低減を。」
これがエスネルデザインの設計思想の大きな柱です。
家づくりにおいて、
目に見える部分も重要ですが、目に見えない部分も重要。
目に見える部分は建て主様も考えられるとして、
目に見えない部分は、安全性を考慮してくれる設計士・監理者が必要。
そこを信頼して任せられる設計士と出会えるかどうかは、家づくりの大きな分岐点かもしれません。
その真価を体感するのは、家を修繕する数十年後かも。
信頼される設計士でいられるよう切磋琢磨の日々は続きます!
【動画】................
3次防水層を持つ屋根の施工の様子をまとめました^^
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-
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エスネルデザイン代表
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