ゆうです^^
網川原のエスネルは順調に現場が進んでいます。
(リアルタイムでは外壁も張り終え、内部造作中)
9月上旬に完成見学会を行います!
(現時点では9/7・8を予定)
ぜひご見学頂ければと思います^^
さて今回は、防水で一番の要となる
窓周りの防水処理について。
大工さんに綺麗で安全性の高い防水処理を行って頂きました。
前回もお伝えしましたが、
家で起きる瑕疵保険事故の9割以上が雨漏り。
そのうち、壁からの雨漏りが7割以上を占めています。
壁からの雨漏りのうち「窓」からの雨漏りが大部分を占めると思われる。
(他はバルコニー、配管配線穴など)
瑕疵担保保険のマニュアルには「窓の防水処理」に関する記載が多い。
それはそれだけ事故が起きやすい部分だから。
(まもりすまい保険「設計施工基準」より)
水の流れを考え、侵入しづらいようテープ処理にも順番がある。
防水納まり(横断面)。
このマニュアルは保険に入るための参考資料なので、法律で決められているわけではないが、設計者も施工者もこれらを熟知する必要がある。
防水紙(タイベック)が張られ、サッシが納められた現場。
家族の間の窓たちも形が見えてきた^^
さて今回は、窓周りの防水処理について。
まずは、サッシ設置の前に防水紙を窓台に巻き込む。
(捨て張り)
その上から防水シートを被せ、隅をテーピング処理。
その上からサッシを取り付ける。
上部と左右は防水紙をサッシの上に被せて、、
しっかりとテーピング処理!
この方法は「先張り防水シート仕様」と言われるもの。
先張り防水シートを用いず「テーピング」だけで納める方法もある。
S邸リノベーションでは先張り防水シートを用いず、両面テープによる防水処理を行った。
窓周り防水処理は大きく2種類あるわけですが、エスネルデザインではどちらで行うかの指定はしていません。
(施工店さんの慣れている方法で行ってもらう)
それは、どちらの方法が優れているかはなく、
あくまで施工精度が防水の要だから。
防水紙やテープは量を張れば良いというわけではありません。
精度の悪い張り方をすれば毛細管現象などで逆に水を引き込んでしまうリスクも出てきます。
だからこそ、図面指定ではなく、
施工者でない第三者(設計事務所)の現場監理の徹底
が断熱気密、耐震施工だけでなく防水処理でも重要ということ。
一般的に現場には、施工店の社員でない手伝い大工さんも来ています。
(そもそもハウスメーカーなど社員大工を持たない施工店も多い)
防水処理に不具合があった場合、誰が責任を取るのか。
当然、責任を取るのは施工店ですが、直せば良いということではありません。
雨漏りを直すことはとても大変。
まず原因の特定が難しい。
雨漏りなのか、結露なのか、窓からなのか、屋根からなのか、
散水して様子を見る、少し手を入れては1年ほど様子を見る、など
とても時間がかかり、住み手の心労負担も小さくありません。
そういったリスクを下げられるのが工事監理だと考えています。
(第三者でなくても、自社内で人員や業務に余裕があり、工事監理できる人がいれば良し)
(しかし実際は、複数棟掛け持ちする監督が片手間で行っているケースが多い)
家づくりで重要なポイントに順番をつけるとすれば、
耐震 = 防水
> 断熱気密(壁内結露防止)
> 使い勝手・間取り
> 仕上げ・デザイン・設備
かと思っています。
これは万が一の際のダメージが大きい、復旧コストが大きい順です。
・地震被害、雨漏り被害は復旧コスト、時間、手間が多大にかかる
→高耐震性確保、防水処理の工事監理
・高断熱性は快適性や冷暖房費に影響
・高気密性は壁内結露防止
・使い勝手や間取りは大切。
ただし、よほど奇抜な間取りにしなければそこまでの不便は生じずらい。
・仕上げ、設備は住んでからも変更することが可能。
(悩んで選んだデザインも数年住めば慣れる)
(家事楽などポイントで高機能設備を選ぶことは有効)
家づくりを始めた最初の頃はこれらの順番が逆になりがちです。
(総合展示場は設備や仕上げの良さで競いがちだから)
真面目に家づくりを考えていると、徐々に重要だと思うポイントが逆転しだします。
その頃には様々な情報をネットなどで能動的に勉強し始められていると思います。
そこまで行けば、家づくりの失敗リスクはグッと下がっていると思います^^
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家は建ててから何十年と住み続けるもの。
もしかすると、その後誰かに譲り、手を加え、さらに何十年と住み継がれるもの。
エスネルデザインの家はそうであってほしい。
そして、それが出来る耐久性とメンテナンス性を備えた家を提案しているという誇りがある。
昔からある外観、住みやすい間取り、万が一の際の耐震性、そして、快適で省コストな高断熱性。
「エスネル」は僕が建てるならこんな家に住みたいと考えて生まれた家。
転売することまで想定した家。
中越沖地震の被害や、寒い家で暮らした体験から生まれた家。
そんな家を提案させて頂いています。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-
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エスネルデザイン代表
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