2019-04-27

【網川原のエスネル‐12】配筋工事監理-2「是正後の確認と型枠監理」


ゆうです^^

網川原のエスネルは型枠工事が進んでいます。

先日の「配筋工事監理」で是正指示した点・型枠後の監理を行ってきました。

図面通り施工がなされているか、設計者による工事監理が重要になります。




前回の「配筋工事監理」はこちら^^↓

【網川原のエスネル‐11】配筋工事監理!「第三者監理の重要性」

型枠設置が進む現場。
基礎が高いので基礎内に入るのも一苦労(^^;)

【秘訣】エスネルデザインの基礎「高基礎」の3つの大きなメリット。


前回、基礎梁の高さや鉄筋の径が一部図面と異なっていたことを指摘しました。

まずはそれが直されているかを確認する。

梁の上端主筋の位置が図面より2cm低かった→是正指示。
それが図面通りの高さに修正されたことを確認→OK

D10で施工されていたスリーブ補強筋がD13に修正されたことを確認→OK



このように現場では図面と異なって施工されていることは往々にしてあります。

確認(監理)する人がいなければ誰も気付かず真実はコンクリートの中へ、、

鉄筋・基礎は家の寿命を左右する重要な構造体。

そうならないよう、設計者が現場で「監理→是正指示→確認」することが重要になります^^




続いて「アンカーボルト」の監理を。

アンカーボルトとは「基礎(コンクリート)」「家(木造部)」をつなぐ重要な金物。

地震が起きて家が横に動くと「家(木造部)」が「基礎」から持ち上がる力(引抜力)が発生します。

その引抜力に耐えるのがアンカーボルトになります。

(アンカー:(船の)いかり)


アンカーボルトが適切な位置に配置されているかを監理する。
(大きな引抜力を負担するM16アンカーの位置は特にシビア)

引抜力の大きさによって、アンカーボルトの長さも決まる。
(長いほど引抜に強い)
「構造計算」で導かれた長さになっているか一本一本現場で確認する。

アンカーボルトの本数はとても多い。
「位置」「長さ」「種類」など図面通りに設置されていることを監理する。

型枠と鉄筋の離れ(かぶり厚)の確認。40mm以上→OK

かぶり厚が少ないとコンクリート(アルカリ)の中性化が早まり、鉄筋が錆びる(耐久年数)までの期間が早まってしまう。
そうならないよう、適切にかぶり厚が確保されていることを確認する。

「Pコン(白い台形のもの)により型枠が固定される。
Pコンによって打ちっ放しコンクリート独特のあのマークが生まれる^^

コンクリート打ちっ放しと言えば「安藤忠雄」さん。
均等に並んだPコンのドットマークが綺麗。
(「光の教会」の十字架壁。2013来訪)



家の外周部は「木製枠(コンパネ)」、内部は「鋼製枠」と使い分けている。

外周部に木製枠を使用する理由は、
・立ち上がりと底盤の隙間を作らないため。
・打ちっ放しの綺麗なコンクリート肌を作り出すため。
(外部木製枠は毎回新品)

オレンジの羽根付きの棒は「ポインタ」
コンクリート打設時の目安になっている。(詳しくは次回に)

新品の木製枠(コンパネ)がとても綺麗♪

ポインタも数多く設置する。
そのひとつひとつの高さを確認し、水平な基礎天端になるよう調整する。

基礎天端の凹凸は家の気密性に影響するためとても重要な作業。

内部枠は作業の簡略化、繰り返し使えるなどコスト削減の出来る鋼製枠。

立ち上がりと底盤のコンクリート一体打ちのため内部枠は浮かせて設置。
(通常は施工性を優先し、立ち上がりと底盤は別々に打たれることが多い)

一体打ちは、型枠設置もコンクリート打設も大変だが、同時に打つことで隙間をなくし、水やシロアリの侵入経路を作らず、耐久性の高い高品質な基礎が出来上がる。




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このようにしてエスネルデザインの家の基礎は作られていきます^^

ポイントは、

・耐久性の高い高基礎

・隙間を作らないコンクリート一体打ち

・施工性の高いフラットスラブ

・設計者による徹底した工事監理

など。


当たり前ですが、家は現場で作られます。

素晴らしい設計も大切ですが、現場で図面通りになっているかの確認が最終的に一番重要になります^^


-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-




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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表

新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。



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