2017-09-04
豊かな暮らしのつくり方。15 ー『小さな家のススメ。』ー
ゆうです^^
「豊かな暮らしのつくり方(家づくり入門編)」の節目になります。
『小さな家のススメ』です。
これからお話しする「小さな家」は、
僕が今まで何十棟も家を建てていく中で、考え、経験したのち、
「自分が家を建てるならどういう家を建てるか。」
を検討した結果です。
いろいろと寄り道がありました。
「友人みんなでパーティーができる広いリビングがほしい」
「両親や友人が泊まれる客間にもなる部屋がほしい」
「本格的な純和風の和室がほしい」
「里山のような広い庭でバーベキューがしたい」
「隠れ家のような書斎がほしい」
通常望むようなことは一通り考えてきました。
そして、それが叶った家をたくさん設計してきました。
望みを叶えた家が実現していくなかで、
「家に○○がほしい」
のあら熱が徐々にひいてきたように思います。
それと同時に、
「家以外に大事なこと、楽しいこと、優先したいことがあるよね。」
という想いが大きくなっていきました。
この先の時代への不安や、
家が消費材のように造っては壊されていく世の中にも違和感を感じ出しました。
そして、ひとつの答えにたどり着きました。
それは、
『家は必要最小限でいいんだ。』
ということ。
「家を必要最小限にする」=「家以外にかけられるお金を最大限にする」
ということ。
空間のアウトソーシングという考え方。
小さな家は、イニシャルコスト(初期費用)を低くできるだけでなく、
容積が小さいのでランニングコスト(光熱費)も低くでき、
面積が小さいので税金(固定資産税)も抑えることができ、
イニシャルコストが低いとローンの借入金額を低くできるのでトータルで支払う金利も抑えることができ、
火災保険などの保険も安く抑えることができ、
土地も小さくていいので土地の面積(=費用)も小さくすることができ、
さらに、表面積が小さくなるので30年後のメンテナンス費用も抑えることができます。
(外壁、サッシ、屋根等の交換・補修)
そして、(ここから先は僕の主観ですが)
「小さな家はかわいい♪」
「小さな家は家族の一体感を感じられる。」
「小さな家は掃除が楽♪」
「必要最小限であることに美や優しさを感じる。」
(必要最小限=環境への負荷も必要最小限)
白状すると、僕個人が「小さいものが好き♪」なんですよね。
(愛車も小さいです。日本最小?)
『ちょうどいい。』
『過不足ない。』
という気持ち良さ。
(極端に小さくする必要はなく、あくまで自分にとってのちょうど良さを。)
ーーーー
僕は、「家は建てるな。」とアドバイスするくらいですから、
新築だけをお勧めするわけではありません。
「中古住宅+リノベーション」でも「二世帯暮らし」でも「一生賃貸」でも
豊かな人生の過ごし方はいくらでもあると思います。
しかし、あくまで新築を考えられるのであれば
僕は『小さな家』をおすすめします。
おまけ................
しかし、小さな良い家をつくっている会社はとても少ないのが現実です。
それは、
「暮らしやすい小さな家をつくるには設計力や経験が必要だから。」
そして最も大きな理由が、
「家が大きくても小さくても営業や設計にかかる手間はほぼ同じなのに、家が小さいと利益が少ないから。」
(→利益が少ないと件数をもっと契約しないとノルマを達成できないから。)
僕の事務所は小さな事務所です。
世の中の大多数の人に向けたサービスではありません。
少数の方に向けたサービスになります。
(このブログを読んでくれている方の範囲内でしょう。)
そうした形態であれば、
モデルハウスや営業マンや広告などに大きな経費をかける必要がないので
ノルマを設ける必要なく、
小さな家(小さな利益)であっても営業していけます。
僕は、家を提供するなら『自分が本当に良いと思える家』を提供したいと思いました。
売り上げや利益など、売り手の都合で売る家ではなく。
「豊かな暮らしのつくり方(家づくり入門編)」はこれで節目になります。
読んで頂きありがとうございました。
あなたにとっての『豊かな暮らし』の参考になれば幸いです。
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