ゆうです。
前回『インスペクションの重要性』について書きました。
今回は実際にインスペクションを業務として行われている
『as建築事務所』さん
をご紹介します。
as(アズ)建築事務所さんの事務所は、柏崎市にあります。
インスペクションの依頼を受ける範囲は広く、
柏崎市だけでなく新潟市や長岡市の方から声がかかることも多いそうです。
「近年とても相談件数が増えてきました。」
という佐藤さんの話を聞くと、インスペクションの重要性が増していることを感じます。
佐藤さんが自身でリノベーションしたという事務所内。
とてもオシャレで居心地が良かった。
所長の佐藤敦さんは、様々な経歴の持ち主。
小さい頃からの夢であった大工の棟梁になり、地元で14年間にわたり100棟以上を建てて来られ、
その後は、職人の立場から現場を監理する立場へ。
そうした経験を経て2013年に、
「今後急速に高まる中古住宅市場に何か役に立てることはないか」と考え、
インスペクション業務を主体としたas建築事務所を設立されたそうです。
現在でこそ、インスペクションの重要性は国を挙げて叫ばれていますが、
それをいち早く感じて4年以上前から動き出されていることは本当にすごいと思います。
設計も施工も自分で行える人はなかなかいない。
脚のない打ち合わせテーブルはボルトで天井から吊られていた。
「びっくりするような施工状況の中古住宅は本当に多い。」
「中古住宅だけでなく、新築の建売であっても問題のある物件は少なくない。」
と話を聞きながら、インスペクションされた物件の写真を見せて頂きました。
(ブログには載せられないようなひどい状態のものもありました。)
床下で大引(床を支える下地材)の含水率を調査する佐藤さん。(HPより)
含水率が高い場合、換気量の不足が疑われる。
換気の施工が不適切な場合、床下が高湿になり、最悪構造材がカビやシロアリの被害を受けてしまう。
インスペクションでは家が傾いていないかも調査する。
傾きが著しい場合、耐震性が損なわれている場合がある。
報告書の内容(例)
→報告書のサンプル一式はこちらのページ中間から見ることができる。
インスペクションにかかる時間は通常2-3時間だそうで、
調査に入る前に不動産屋さんに許可を得ておく必要があります。
また、調査の日までにその物件が他の人に売れてしまうこともあるそうで、
物件の購入を検討されている方は、不動産屋さんに
「インスペクションの結果次第で購入しようと思います(ので、それまでほかの方の申し込みは入れないよう待ってもらえませんでしょうか。)」
と一言お願いしておくことがポイントだということでした。
(聞き入れてもらえない場合もあります。)
明るく笑顔が素敵な佐藤さん。
この日も僕の訪問に快く時間をとってくださいました。
佐藤さんと初めてお会いしたのはなんと米山を登山している最中!
たまたま共通の知人が紹介してくれたのですが、偶然の縁に感謝です。
ちなみに佐藤さんのお住まいは
自分でインスペクションした中古住宅を
自分でリノベーションされたものです。
写真を見せてもらいましたが、
佐藤さんがいろいろ試しながら楽しみながら作られた様子が感じられました。
いつか伺えたらと秘かに楽しみにしています。
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