2018-07-09

ケンチク探訪♪ 16&新潟観光大使。53『香港ハウス見学 at 大地の芸術祭2018!』


ゆうです^^

僕の中で一足先に、大地の芸術祭2018が始まりました!


本祭は2018.7.29からです。

が、今日は大地の芸術祭2018の会場のひとつとなる

香港ハウス(香港部屋)を見学させて頂きました!
(名称は決定前)

やばかったです!!






見学への経緯ですが、
住学でつながった大平政志建築設計事務所の大平さんが、
なんと香港ハウスの設計をしているという話を聞き、
見学(住学番外編)が開催されたのでした^^

大平木工 | 新潟県津南町・十日町・魚沼の家づくり(新築・増築・改修・リフォーム)


まずは津南にある大平さんの会社へ。
(右が施工の「大平木工」さん。左が設計の「大平政志建築設計事務所」さん)

カ、カッコいい!(設計事務所っぽい!)

とても優しい大平政志さん(左)
同世代の設計士としてとても刺激を受けます!

香港ハウスのプランの変遷を模型と図面で教えて頂く。
(興味深々!)

当初のコンセプト案。(コンペグランプリ案)

この「香港ハウス」は、なんと香港(中国)政府からの依頼で始まったプロジェクト!

「香港で行われた設計コンペのグランプリが実際に大地の芸術祭で建つ」というもの。

その原案を基に、地元の若手建築家が実施設計を行い完成させるという、いわば、香港と日本の共同作品。
(大平さんワールドワイドっす!)



地元の若手建築家として白羽の矢が立った大平さんですが、

コンセプト案通りすんなり進められるかというと、そんなことはなく、

積雪の問題であったり、

予算の問題であったり、

構造やアート作品の展示の問題であったり、

と実施設計での調整はとてつもなく大変だったそうです(>_<)

逆に、ディテールはほとんど大平さんの思うようにさせてもらえたということで、
完成した建物は、ほとんど大平さんが考えたと言っても過言ではない?いう様子でした^^

車で10分ほど移動し、いざ実物へ!
(集まる住学メンバー。津南までみんなすごい(^^;))

向かいにあった「上郷クローブ座」でもアート展示が行われる。

体育館を改装して会場として使用している。




いざ香港ハウスへ!
外観はとてもスッキリとしてシンプル。

雪下ろしを考慮し、屋根の勾配は原案から角度が緩く変更された。

「香港部屋」のネオンサインがとても中国建築っぽい♪




そしてナナメになった屋根の部分は、、、

四面の折れ線が1点に集まっていた!
しかも目透かし納まりでとてもきれい!
さらに、一部の板は既製品サイズではなく、特注の、、、(略)


板金の角もとてもスッキリ納まっていた。すごい!

裏側のテラス壁のスリットが良い感じ^^
視線が抜けるだけで開放感がかなり変わる。

そして「風を通すことでツバメが巣を作りづらいように」 という大平さんの設計的配慮がありました。

反対側。
室内から見た景色は、青空と緑が切り取られていてとても素敵でした。

板金と板壁の取り合いもとてもキレイに処理されていた。


エアコンの室外機が高い位置に付いているのも豪雪地ならでは。


さて、ここで問題です^^

屋根の下に室外機がありますが、室外機の上にも庇がついています。

一見意味がないようにも見えますが、なぜなのでしょうか?





正解は、
冬場に結露水(ドレン水)が下の室外機に垂れると室外機が凍りついてしまうから。

庇で結露水を防いでいるんですね^^

(ドレン用ホースで結露水を振ることもありますが、氷点下になるような地域だと、ホース内で凍結してしまうためNG)


雪国の設計者は雪国の家の作り方を知らないといけません。






香港ハウスの内部はさらに素敵でした^^!
(現時点では写真アップ不可)

設計的な見所もたくさん!

閲覧禁止になるかもしれないという2階も見学させて頂き、またとない機会になりました。

大地の芸術祭が始まり、展示が入ったときの様子もぜひ見たいですね♪



大平さん、お声掛け頂いたサトウさん・石田さん、
ありがとうございました^^!

勉強&楽しい時間をすごさせて頂きました。

また来ます!




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その後は、十日町建築巡りを^^


十日町産業文化発信館「イコテ」
設計は手塚建築研究所。

いこて/IKOTE
かまくらのような形状の屋根(構造体)の中にハコが入っている。


「路地感」がとても心地良かった^^
「玄関までの(ワクワクする)路地」はいつか住宅で実現したいアイデア。

「ご飯を、、」と思ったのですが、この日はお休みでした(^^;)




ご飯と建築めぐりを兼ねて「キナーレ」へ。

設計は京都駅の設計もされた原広司さん。
原さんと大地の芸術祭は縁があるらしい。
(僕の親父もその縁に携わったことがある。)

ギリシャの神殿建築のような内観。
RCの柱がとても細く、みんなで構造を推測する^^

内部では芸術作品の製作・展示が佳境を向かえていた。

2階のレストランでみんなでご飯。
カレー美味しかったです^^







大地の芸術祭は2018.7.29から9.17まで!

3年に一度のお祭りは海外でも人気で外国の方も大勢来られます。

新潟に世界レベルで有名なお祭りがあるというのはとても誇らしいですね^^


「今年は、息子を連れて周りまくろうかな!?」


と今からワクワクしています^^


会場でお会いしたら声を掛けてください♪

大地の芸術祭の里
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村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

息子と行きたいアート展示
:絵本と木の実の美術館♪






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