2018-07-21

エスネルデザインの設計プレゼン「シンプルな箱の追求」 at 住学番外編


ゆうです^^

先日「住学番外編」で設計士によるプレゼン大会が開催され、
僕も「エスネルデザインの設計」についてプレゼンさせて頂きました。





会場は三条市のTREEさん。
「これからの住まいの形」に続き、TREEさんでの2度目のイベント^^

今回も奥の座敷&プロジェクター用スクリーンをお借りしました。
建物もサービスも料理も素敵すぎです♪


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プレゼン参加者は6名。

「ネイティブディメンションズ」鈴木さん

「あかがわ建築設計室」赤川さん

③「ネイティブディメンションズ」大滝さん

④「住宅設計エスネルデザイン」村松

「サトウ工務店」佐藤さん

「エヌスケッチ」井口さん

(発表順)

プレゼン大会はサトウ工務店佐藤さんの提案により実現した。




僕のプレゼンを公開します^^

内容は

「網川原のエスネルの初回プラン提案」


「エスネルデザインの設計思想」

です。

持ち時間は10分でしたが、時間をかけてまとめました。




それでは^^


「敷地の読み取り」→「ゾーニング」からプランの設計が始まる。
(特に密集した市街地では「街との距離感」など慎重に検討する。)

バッファーゾーン(緩衝地帯)となる緑地スペース
(写真はランプリールさん)

配置計画。
家の裏を「バックヤード」としてプライベートな公園にする案も提案した。




これは本心^^
僕だったら「一生に一度の家」を悩みながら楽しんで作りたい。
(設計者には「建て主側の目線」も必要。)



そしてもうひとつの理由。

プランは「パーフェクトな1案しかない」ということはない。
「優先順位」により千差万別。

そして、それらを比較することで見えてくるものがあります。

とは言え「複数のプラン」を作ることは多大な労力が必要になる。
(1案作るのに1ヵ月悩むこともあり、普通は出来ない)

なぜ複数の提案ができるのか。

唯一無二の家でなく「ベーシックな間取り」を追及しているから。


それは

「転売する」など変化に対応できる家であるべきと考えていること。
(転売時に価格の下落をなるべく抑えたいこと)

経済的合理性の追求。
(ゆとりある家計を第一に)

など「豊かな暮らし」を叶えるためという目的のため。




小さな家は「住にかかるコスト」を最適化することが出来る。

そして、家が小さいことは我慢ではなくむしろ、
「家族がより緊密に暮らす」ことに寄与すると考えている。
(そのための設計的な工夫は必要)



具体的な初回プレゼン内容へ。

プランA案。
オーソドックスなプランニング。
前面道路側へ玄関を取り、南面を開放し、水回りは北面へ。

参考例の紹介。(T様邸
小さな家でも吹き抜けは作りたい。
それは、「居心地」「採光」「温熱環境」などが豊かになるから。

A案の変形プラン。
1階に「家族のWIC」を配置した案(→浴室は2階へ)

洗濯物は2階からのシューターから一階の洗濯室へ。

プランB案(2階リビング)。

「僕がこの敷地に自邸を建てるなら」というコンセプトで設計したもの。
2階リビングで「眺望」「採光」「家族がワンフロアで長時間過ごせる工夫」などを盛り込んでいる。

少し極端な案をお見せすることで「新しい気づきがあれば」という想いを込めている。

老後、1階をリビングにリフォームすることで1階に「リビング」「寝室」「水廻り」がそろうことの説明。

住宅は家族の人数も、年齢も変わるため「可変性」も重要になる。

プランC案。
B案で叶えたかったことを1階リビングで叶える案。

眺望や日当たりの良い南側全面をLDKとすることが出来る。

プランD案。
面積を広げた例。異なる広さのプランを比較することで
「本当に(お金をかけてまで)その面積は必要なのか」
を考えて頂く。





続いて、エスネルデザインの設計思想について簡単に。



LDKの再定義→「家族の間」へ。

※「家族の間」は前職場であるオーブルデザインさんが名付け親。
素敵な名前だったので僕も使わせて頂けないか相談したところ、快くOK頂いた。
(所長ありがとうございます。)

※上記の家族の間の定義・解釈はエスネルデザイン独自のものです。

ある家の間取り。
この家に限らないが、
広いLDKを求めるあまり、リビングとダイニングが分断されてしまうことは多々ある。
(家族の視線が合わず、会話も生まれづらい→△)

また、LDKは20帖と広さはあるが、よく見ると、
「居場所=座れる場所」(オレンジ部分)は実は多くないことがわかる。

こういった問題を解消し、LDKを「家族の間」として再構築していきたい。



最新の「網川原のエスネル」プランの紹介。

「家族の間」
リビングとダイニングの融合=
・それぞれの視線が自然と合うこと。
・会話が出来る距離であること。
 などを意識してプランしている。

また
・椅子、ソファ、畳、階段など「多様な居場所・居心地」があること。
 も大切にしている。

マルチWIC(マルチウォークインクローゼット)」の紹介。

『洗面室の再設計』
一般的な「洗面・脱衣・洗濯」の他に
「室内干し」「化粧室」「タオル下着収納」「パントリー」の機能を付加した。

これが小さな家の「家事の心臓部」になる。






とても10分では語りつくせない内容でしたが、
駆け足でなんとか10分ちょっとでまとめられました。
(準備・練習して良かった!)

このような機会をくださった住学と佐藤さんに感謝です。

(K様もありがとうございます!)




最後に、
渡辺さんが僕のプレゼンを聞いて書かれたメモを紹介させて頂きます。

駆け足10分のトーク中にこんなに濃密なメモを!
iPad & Apple pencilを使いこなして。すごすぎです。
渡辺さんありがとうございました^^!




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今回の住学番外編はまたとないスペシャルな回でした。


住宅の完成形は、見学させて頂くことは出来ます。

しかし「建て主様へのプレゼン」はそうそう見れるものではありません!

口調だったり、話の流れだったり、図面・パースなどのプレゼン資料だったり、、

皆さん十人十色のプレゼンで最高に勉強させて頂きました。

感謝の気持ちでいっぱいです^^



プレゼン後はTREEさんでそのまま懇親会♪

金曜夜にも関わらず(住宅業界は土日が一番忙しい)遅くまで話した。
住学メンバーは本当に仲が良いです♪


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村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

住学メンバーのかわいい車たち。
(設計士は小さな車が好き??)





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