2019-05-29

【網川原のエスネル‐16】祝上棟!②通し柱・梁設置「金物工法のメリット。」


ゆうです^^

先日、網川原のエスネルが無事に上棟しました!

今回の記事からいよいよ上棟本番!

通し柱・梁が設置されました^^

上棟作業を進める大工さんは本当に格好良かったです。





上棟前日の「土台敷き」については前回の記事を^^

【網川原のエスネル‐15】祝上棟!①土台敷き「引抜金物と土台気密」


上棟の日は、施工者も設計者も緊張します。

高所での作業ということもありますが、
一番は、イメージしていたものが実物大で建つ。

想像にズレはなかったか、設計通り納まるか、という緊張感です。

(最近は、3Dパースやプレカットにより実物と想像の差は非常に少なく検討できるようになった)


設計事務所の仕事『3Dパース完成』‐case.網川原のエスネル‐

通勤前、現場を見守るK様ご夫婦。

今回も差し入れを頂きました。
ありがとうございます^^




さて、上棟作業に取り掛かる前に大工さんが安全祈願を行います。

塩と奉献酒を用意し神様に安全を祈願する。

奉献酒と塩を建物の四隅にまき、天地四方の神様を拝む。

奉献酒を頂く。

K様からご挨拶も頂きました^^
関係者一同身が引き締まります。
(K様、出勤前にありがとうございました)

作業前に塩や梅を食べる大工さんたち。
(僕も頂いた)

材料も運び込まれいよいよ作業開始!


まずは、建物の四隅に通し柱(1~2階を1本で通した柱)を設置する。
前日に設置した引抜金物に綺麗に納まりました。

通し柱の根元に来る高強度の引抜金物。
祝上棟!①土台敷き「引抜金物と土台気密」

エスネルデザインの構造材の接合は金物工法を採用しています。


金物工法は既存の在来工法に比べて、

○木材の加工欠損が少なく耐力低下が少ない。

○木材をはめ込みピンを打つだけのため、作業が容易。

などのメリットがあるためです。

タツミさんHPより(赤字は加筆)。
在来工法は断面欠損が大きい(=耐力低下あり→材のサイズアップが必要)。
金物工法は断面欠損が少ない(=耐力低下が少ない)ことがなによりのメリット。

通し柱取り付け後、(水平材)を設置していく。

金物工法は施工が楽で早い。
→作業時間の短縮→屋根の防水仕上げまでの時間短縮→構造材が雨に当たるリスクの軽減。


構造材は地上で金物で挟み、クレーンで吊られ運ばれる。


上棟の全体を統率する小林棟梁
(働く男の背中は格好良いですね)

2階の床が形になってきました^^

それにしても、細い梁の上を軽快に移動する大工さんは本当にすごい。
職人技に惚れ惚れします。

細い足場の上で、木槌で叩き構造材をはめ込んでいく大工さん。

10時の一服。
職人さんは昼休み以外に10時と15時に一服を取る。
談笑など交えつつ緊張から少し休まるこの時間が僕は結構好きです^^




2階の梁が設置された後は、柱が傾いていないかの確認を。

仮筋交い(斜め材)をかけ、傾き調整後の固定の準備を。

柱に下げ振りを設置し、垂直(鉛直)を確認する。

屋起こしをセットし、対角の距離を調整し、傾きを修正していく。

下げ振りで鉛直を確認する小林棟梁。


下げ振りの先端が赤の十字の交点に来るよう屋起こしで調整し、柱の鉛直を決める。
→仮筋交いを固定。




鉛直が決まれば1階部分の作業が完了です。

続いて、2階の床を張り、を建て、小屋梁を掛け、屋根を造っていきます。

長くなってきたのでその様子はまた次回に^^




上棟作業は家づくりの中で一番の山場かもしれません。

1~2日で家の形が出来上がるのは本当に圧巻。

ブログを書くのにも熱が入ります^^!



【おまけ】................

この日の作業の様子を動画にまとめました。

動画だと大工さんの技がより感じられます!



-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-



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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表

新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。



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