ゆうです^^
2018年の夏は史上最高の猛暑でした。
皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか。
冷房はどれだけ使いました?通風はどれだけしました?
そして、どれだけ快適感(満足感)を感じられたでしょうか。
2018年と過去5年平均の最高気温比較グラフ(7~8月)
過去より全般的に大きく気温が高かったことが分かる。
なかでも2018.8.23の新潟県の暑さは異常でした笑
図右の「観測史上1位の値を更新」のパーフェクトには笑みすらこみ上げる。
今年の夏の猛暑で日本中が身を持って理解したと思いますが、
これからは夏冬とも空調して過ごすことが標準になります。
ニュースで散々流れていた通りもはや「通風」では限界です。
(生命の危機を感じるレベル)
※僕の前職の所長(師匠)は数年前から「夏は空調すべし」という提言を言い続けていました。僕も全くの同意です。
「夏は通風では過ごせない。」
「夏は空調すべし。」
の根拠を今回は示そうと思います。
と、その前に、冒頭の
「冷房はどれだけ使いました?通風はどれだけしました?」
「そして、どれだけ快適感(満足感)を感じられたでしょうか。」
の僕の回答ですが、
僕は低断熱低気密住宅(築35年超)に住んでいるのですが、
「快適に過ごしていました。」
なぜか?
冷房をずっと使用していたからです。
(快適だったので「やっぱり我が家は新築しなくてもいいかも?」と思ったり)
(温熱的に不快(難しい)なのは「季節の変わり目」であることを再確認)
ハッキリ言うと、冷房は簡単です。
断熱性が低くても、気密性が低くても(ある程度)効きます。
それは、外気と目標室温の温度差が少ないから。
ex.
外気32℃ー目標室内温度27℃=差5℃
反面、冬はex.目標室温22℃ー外気4℃=差18℃
単純計算で冬は夏の3倍以上過酷!
しかし、夏期の冷房にポイントはあります。
それは日射遮蔽をすること。
※詳しくは下記シリーズをご参照↓
【秘訣】夏の日射熱調査①「窓の適切な日射遮蔽方法は?」
適切に日射遮蔽をしていれば、低断熱低気密の家でも室温を25℃以下にすることも可能です。
Q:では、高断熱はなんのため??
A:冷房費を下げるため。です。
これから「猛暑日の増加+電気代の値上げ」が予想されます。
快適な冷房生活を送るために断熱性を上げて備えておく必要があります。
................
話を戻します。
「夏は通風では過ごせない」
「夏は空調すべし」
の根拠です。
2015年夏のデータ。
(今年ほど極端でない「今までの一般的な夏」)
「不快指数」という指標をご存知でしょうか。
不快指数とは「温度」と「湿度」を勘案して、その温湿度のときに人が不快と感じるかどうかを表したものです。
温度だけでなく、湿度が高いと蒸し暑く感じますよね。
あれは、湿度が高いと汗の気化が阻害され、体温を下げづらくなるためです。
なので、人が暑いと感じる要因は「温度」と「湿度」を勘案して考える必要があります。
(より正確にはその他に「放射」「気流」「着衣量」「代謝量」が加味される)
例えば、
気温27°C・湿度55%のとき不快指数は75。
気温29°C・湿度70%のとき不快指数80となります。
そして、不快指数の数値によって、快適か不快がが分類されます。
改めてグラフに戻ります。
緑の範囲は「何も感じない(60)~暑くない(75)」。
グラフから、7月の中旬~8月の中旬は不快指数がその範囲を飛び出し「やや暑い~暑くて汗が出る」となっているのが分かる。
グラフから、外気の温湿度は
7月上旬までは快適・8月下旬からは快適=その時期は通風が有効。
ということが分かります。
(しかし、それらの時期は低温多湿のため洗濯物が乾かず、結局空調(除湿)が欲しくなる)
そして、外気の温湿度は
7月の中旬~8月の中旬は不快範囲
=通風は有効ではない。
ことが分かります。
※あくまで2015年の一例でしかないことに注意。
参考までに2018年のグラフをご紹介↓
極端すぎて参考にならない笑
(しかし今後はこれが一般化??)
「7月の中旬~8月の中旬の温湿度は不快なので通風は有効ではない」と書きましたが、
有効であるタイミングもあります。
それは、外気温が下がる夜間です。
2015夏の外気温(時間別)。
「7月の中旬~8月の中旬」でも夜間は26℃以下になっていることがある。
「外気温が26℃以下のときは通風は有効」と示しましたが、「26℃」はあくまで僕の体感です。
経験上、26℃以下であれば高湿だったとしても「涼しい」と感じることが多いと思っています。
(個人差や条件差あり)
7月の中旬~8月の中旬の間でも夜は通風を利用できることがあります。
しかし、僕はこの夏はほぼ夜間の通風を利用しませんでした。
それは、外気温は当てにならないから。
僕は数年前までは夏期の夜は冷房は使わず通風のみで過ごしていました。
(エアコンの有効性の認識が低かった)
そうすると、
寝る前は暑いが、朝方は冷える。
→薄着・薄掛けだと体調が悪くなる。
逆に、
夜間気温が下がらず、汗だく
→寝苦しくて翌日に疲れが残る。
ということが度々ありました。
(耐えていました)
しかし、エアコンの有効性を知ってしまったこと、
そして、30代に入り体力の衰えが進んだこと。から
「夏の夜はずっと冷房ON」が標準になりました。
そのお陰で近年はとても快適に過ごしています^^
(低断熱低気密の家ですが)
................
以上が今回の報告です。
まとめると、
・「夏はずっと冷房」が今後の常識になっていく。
・今後、猛暑が増える。電気代が上がる。
↓
・今よりさらに「高断熱」性能が求められる。
(光熱費の低減)
家は何十年と住み続けるもの。
言い換えれば、家の仕様は何十年と変えられないもの。
であれば、数十年先の世の中を想定して、建てる家の性能を決めることが必要になるわけですね。
-「超高断熱の小さな家」escnel design-
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