ゆうです。
先日、先輩設計事務所のネイティブディメンションズさんの完成見学会に伺ってきました。
延べ床面積なんと20坪!しかもグランドピアノが置かれる!?
しかし、不思議と『広さ』を感じるとても素敵なおうちでした^^
飛び出した2階は玄関ポーチの屋根と兼用されている。
シンプルで無駄がないスッキリとした外観。(深いところまで検討されていないとこうはならない。)
設計者の鈴木さんの愛車のミニがかわいく納まる♪
鈴木さんは僕の兄弟子で、
「高い基礎の良さ」「構造、断熱の重要性」など
現在勤めている事務所の設計系譜を引いています。
高基礎の立ち上がりから出る配管は「シロアリ対策」のため。
基礎が高いことは家の「耐久性」を高める。
高基礎がもたらす床下空間。ロフトと同様に大容量の収納スペースになる。
掃除やメンテナンスもしやすく床下エアコンとの相性も良い。
それにプラスして、鈴木さんの設計は
「小さな家」
「つくり込まれた家具や造作収納」
などオリジナリティーに溢れています。
その設計の密度に圧倒され、気づけば2時間以上お邪魔していました。
ロフトからダイビングを見下ろす。
柔らかい日差しが入りとても心地が良かった。
佐藤工務店さんといいみなさん持ってますね!
2間幅の窓(1.6m×2枚)って気持ち良い。
しかも道路からの視線が気にならない2階リビングならなおさら。
窓枠がテーブルと一体になっている。
とてもスッキリしていた。気持ち良さには理由がちゃんとある。
壁一面の造り付け家具たち。(CD棚)
こちらの建て主さんはピアノの先生で何千枚もCDを持っているそう。
「建て主の個性や住まい方によって家を緻密に設計する」
テーブルの上はリモコンや新聞などで乱雑になりがち。
そんなときにテーブルの下のちょっとした収納がとても便利。
しかも幅全てに設けていないので、収納がない部分では問題なく足を組める。
設計には、こういう繊細なバランス感覚がとても大事だと常々思う。
鈴木さんの緻密で繊細な設計はこの写真を見れば一発でわかります^^
変哲のない棚のようですが、普通と違うところがあります。
なんだかわかります?
正解は「普通だと天板の側面が見えてくるのにそれが見えない!」
なぜ??
それは、、、
むむ!?
棚の天板と扉の両方の末端がそれぞれ45度にカットしてあったんです!
建築で言ういわゆる「留め」納まり。
スッキリさせるためにここまでやるこだわり。さすが鈴木さん!
扉の納め方もスッキリ。(枠がない)
こういうことの積み重ねが気持ちの良い空間を作っていく。
少しマニアックな話になってしまいました。
続いてキッチンへ。
キッチンはL型。
建物の面積は小さくても作業スペースは大きくとる。それが広く暮らす秘訣。
隅の開口の先には窓が。
視線を抜けさせるのも小さな家を広く暮らす秘訣のひとつ。
こういうニッチ収納スペースが嬉しいですよね。
こういう積み重ねが小さな家を...(省略)
洗面台は既製品と造作のミックス。
収納の扉の内側が鏡になっている。
実は洗面台の下にも窓が!? 理由は、、、秘密です。
ロフトに冷房用エアコンが。
少しマニアックな話ですが、冷房用のエアコンは、家で一番暑くなる天井付近に設置するのが一番効率が良い。
このあたりは話が長くなるので詳細はまたいつか。
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まだまだ紹介したいところはあるのですが長くなってしまうので続きは鈴木さんのブログを見てみてください^^
→ネイティブディメンションズブログ「ministock-06」
総合的な感想としては、
ネイティブディメンションズさんの設計は密度が濃い!
細かいところに収納やこだわりや秘密があり、設計内容が濃密。
図面と空間を眺めながらずっと滞在していました。
そして、
小さな家は家族のありかたを問う。
プライバシーとは? リビングとは? 家族の団欒とは?
鈴木さんのお宅には子供部屋はないそうです。
現事務所の所長の家にも子供部屋はない。
そして、共通しているのは、
とてもお子さんと仲が良い!
果たして子供部屋は本当に必要なのか? 適切な大きさ、仕切り方は?
そんなことを考えさせられました。
................
細かい設計手法だけでなく、大きなテーマも勉強させて頂きました。
とても刺激を受けました。
「こんな家に住みたいな。」「こんな家を提案したいな。」と思いました。
僕も『小さな家』をお勧めしています。
鈴木さんとは少し違った角度から。
でも、到達点は一緒な気がする。
僕の勧める『小さな家』の形はもうしばらくお待ちください。
『小さな家』良いですよ♪
愛車の双太郎「小さな家。大きな未来♪」
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