2019-12-14

【想い】建てるならフレキシブルな家を。「子供といる時間と持ち家の再評価。」




良い家、良い暮らしとはなんだろうか。




住宅設計に携わってから今日まで、ずっと考え続けている。


今思うひとつの答えは「フレキシブル」であること。


「柔軟で可変性のある暮らし」がこれからは求められるのではないか。






良い家とは?


良い暮らしとは?



その答えは、時代や価値観によって変化していく。



30年後の暮らしはどうなっているだろうか?



30年後の働き方はどうなっているのだろうか?



30年後の未来は誰にも読み切れない。



30年後の未来を想像して、新築を考えるのにも限界がある。



建てた家に一生住み続けるかもしれないし、

そうでないかもしれない。



老後は、街の中心のマンションや、優良な老人ホームに移住するかもしれないし、

もしかしたら海外移住も今よりもっと身近なものになっているかもしれない。



どれだけ考えても答えは出ない。


というか、そもそも出せないもの。






ただ、ひとつ強く思うことがある。



先が読めないのであれば、柔軟に対応できるようにしておくこと。



「フレキシブルな暮らし」を。



住宅であれば、いざとなれば家を売れること。


家を建てるなら「売りやすい家」であること。


第三者が納得できる性能を持たせ、価値の下落を抑えること。



具体的に言えば、


・20年後を想定した超高断熱性。

暖かく、健康で、低燃費な暮らしを。



・地震時に損傷リスクが少ない高耐震性。

高額な修繕費リスクを未然に防ぐ。



劣化しづらい素材、修繕費用の少ない素材の選定。

メンテナンスフリーの杉板外壁、塗り壁、変化を愉しめる無垢材。



また、汎用性のある間取り、大きさであること。


家は必要十分な小さな家で良い。


小さな家は賃貸にも出しやすいかもしれない。
(広い家よりも家賃を低く出来る分借りやすい)


豊かな暮らしのつくり方。10 ー『新築住宅03「良い家の条件。2017」』ー





フレキシブルな暮らしを考えるとき


「持ち家を持たず、賃貸暮らし。」


という案も考えられる。



「一戸建てでなく、分譲マンション。」


という案も考えられる。



容易に移り住める賃貸は最高にフレキシブルだし、

分譲マンションは持ち家よりもイニシャルコストを抑えられるかもしれない。

売りにも出しやすいかもしれない。







「家は建てない方が良い?」




この問いは常に頭の片隅にある。




このブログでも最初に


「家は建てるな。」


と伝えている。


豊かな暮らしのつくり方。02ー『家は建てるな。』ー



ただ、息子、娘が生まれて今、感じていることがある。



フレキシブルさも大切だか、

子供と過ごす「今」を大事にして暮らし方を考えて良い、と思った。



人は幸せを感じるために生きているのだから。



一度きりの人生。


「今」の自分や家族の人生を楽しめば良い。



未知の不安に怯えて、楽しむことを我慢する必要はない。



家で、子供と一緒に騒いで良いし、一緒に飛び跳ねて良い。


隣家を気にせず、思いっきり叱ったって良い。


壁に落書きしたって、クギを打ったって、床をヘコませたって良い。


また、

子供や大人の健康を考え、暖かく温度差の少ない家で暮らしたい。


自然素材の変化を子供と一緒に楽しみたい。


子供に「実家」を作ってあげたい。






確かに将来のお金に不安はある。



しかし、これからの時代、出来る仕事は無限にある。


幸い日本には、高齢になっても働ける環境や、健康・医療がある。



今の時代に感謝し、あとは楽しみながら頑張るのみ♪


もちろん住んでからの支出を抑えられる家づくりをした上で。






京セラの稲盛さんの言葉で、



『楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する。』



というものがある。




家づくりも同じかなと。



楽観的にいこう♪



これからの人生、楽しいことがたくさん待っている。



(エスネルデザインが悲観的に計画します♪)



-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-





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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表

新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。

趣味:家族旅行・カフェ巡り・夕日ドライブ・息子と娘と遊ぶこと♪


メッセージはメールインスタからどうぞ^^


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