ゆうです^^
俵屋ブログもその3へ。
竹泉の間も夜が更けてきました。
雪見障子を上げると、文机の前のはめ殺し障子と下端のラインがそろいとてもきれい。
部屋の天井照明も幾何学的で有機的。
照明やアメニティーなど備品の多くは女将の佐藤年さんの選定によるもの。
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俵屋には室以外にも素敵な小室が点在している。
(前回紹介した「庭座」もそのひとつ。)
それらを探索するのも、俵屋に泊まったときの大きな楽しみ。
再び廊下へ。
俵屋は陰影が濃い。
自然と採光と外への視線が遮られ、
廊下にいても現実世界から切り取られたような不思議な感覚におちいる。
そしてさらに、照明を額の正面からではなく、上の脇から照らすことで、
額の影が塗り壁にとても強く映し出されていた。
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坪庭の藤には蝋燭の明かりが灯されていた。
廊下を進み、坪庭の裏側にある「ライブラリー」へ。
ライブラリー手前の「ラウンジ」。
俵屋の中でも数少ない比較的パブリックに使用することができる空間。
正面の飾り棚には琵琶のような楽器が。
月明かりに照らされる琵琶はとても中国を思わせる雰囲気があった。
低くやわらかい入り口をくぐるとライブラリーへ行ける。
一人か二人が限界の極小の図書室。
繭のなかにいるような空間で、ここからも切り取られた自然が望める。
こちらを見ると洞窟の中にいるよう。
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廊下に掛かる一輪挿し。
絶妙に美しい。
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続いて、愉しみにしていた「アーネストスタディ」へ。
女将である佐藤年さんのご主人のアーネストサトウ氏の書斎。
前回宿泊した際はここで佐藤年さんご本人に挨拶ができた。
俵屋の中で異彩を放つひときわ洋風な部屋。
建築や芸術に関する本が並ぶ。
(時間があればこの部屋ですべて読みたいほどでした。)
ワークデスク。
下に俵屋のT入りゴミ箱が。
書斎の奥を望むと、一段下がっている五角形の小部屋が。
五角形のカウチソファコーナー。
(個人的にはあまりなじめず、)
カウチソファから。
窓には一面の緑が広がる。
この部屋は2階にあるのだが、植栽の工夫で地上にいるような錯覚を起こす。
これはなんでしょう?
木製の万華鏡でした。
円柱型のユニットをはめ込み、内臓のライトで照らして見る。
アナログな仕掛けや飾りの動きが面白い。
前回この椅子に座った際に、
「なんだこの包まれるような座り心地は、、 」
「今まで座った中でダントツに心地良い、、」
と感じ、「いつかこの椅子を手に入れたい!」とまで思ったのですが、
あとで調べたら超高額のブランドイスだったことがわかり諦めました。
買えない分、今回もたっぷりと堪能してきました。
(撮影相方)
手が触れるこの部分が「クマの爪」のようで触っていてとても親しみがある。
腰の角度といい、低さといい、包まれ具合といい、唯一無二の椅子。
大げさに言えば「母の愛情」のような包容力を座っていて感じました。
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(前回宿泊時の様子)
柔らかい朝日が入り込む竹泉の間。
なにもしていないのにあっという間に時間が過ぎた。
前回の宿泊は11月。紅葉のきれいな時期でした。
朝の俵屋は夜とは別人のよう。
凛と緊張した夜の空間が、やさしく暖かいお見送りの空間に変わっていた。
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なんて会話をしながら、
(そんなこと言っていて、もしかしたらまたすぐに来れるんじゃないか?)
と、淡い期待を胸に秘め、俵屋を後にしたのでした。
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