ゆうです^^
原惣右エ門工房さんとの『escnel design表札プロジェクト』が進行中♪
vol.4は「鋳型の製作→鋳込み!」です。
前回、鋳型を作るための「蝋型原型」が完成しました^^
escnel design表札プロジェクト vol.3【蝋型原型製作】-原惣右エ門工房-
今回はその原型に土を塗り「鋳型」に仕上げていく工程をご紹介いたします^^
前回完成した「蝋型原型」
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蝋型原形に「くろみ(炭や粘土を擦り合わせた粉)」を塗り、「紙土(和紙を粘土に溶かしたもの)」 で覆っていく。
原惣右エ門さんより。
『この「紙土」は、良質な和紙の繊維がたっぷりと練り込まれています。
この和紙の繊維が含まれた土が鋳型の強度を高め、また鋳込み時に発生するガスの吸収力も高める働きをしています。 』
『 「くろみ」も「紙土」も鋳型の出来を左右し、鋳込みの成功にも大きく影響のあるもので、代々自分達で手作りしてきました。
伝えられたレシピを大切にしながらより適したレシピと使い方の模索もしています。』
その後「荒真土(粘土に川砂と藁を混ぜ合わせたもの)」 が塗られる。
上に乗っているカケラは「乾燥した荒真土」。
塗りたての荒真土の上に乗せることで不要な水分を吸わせ鋳型の水分量を調整する。
水分量の過不足は鋳型の故障に繋がるため、吸い取る量を慎重に調整する重要な工程。
使われる粘土たち。
鋳込み時に鋳型が熱で壊れないよう土の間に筋金を組んでいく。
(全て手仕事!)
(全て手仕事!)
表と裏の鋳型を合わせ、外側に針金を巻き付け固定していく。
その後、さらに全体を荒真土で覆い「湯口(熱した金属を注ぐ入口)」を成形する。
乾燥させ、鋳型が完成です!
ここまでだけでも大変な手間がかかっていることが分かります(>_<)
鋳型が出来た後はいよいよ鋳込みへ!
鋳込む前に鋳型を逆さにして炭で熱し、中にある蝋(原型)を流し出す。(脱蝋)
脱蝋と併せて鋳型を焼き締めていく。(型焼き)
それぞれの製品に合わせて竃が築かれます。
ひとつひとつ作っては壊し、作っては壊し、、
原さんと出会い、工程を見学させて頂き、鋳物には完成品を見ただけでは伝わりきらない「人の手間」がたくさんかかっていることが分かりました。
それを知るたびに感動とありがたみ、愛着が湧いてきます。
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鋳型の型焼きと同時並行で流し込まれる金属を溶かしていきます。
表札のベースとなる「青銅」に「真鍮」を配合して溶かしていく。
青銅と真鍮で融点が異なる為、溶かし併せるタイミングと溶けてからの鋳込みまでの時間の見極めがとても重要。
鋳型の焼け具合いをみながら、鋳込のタイミングに合わせていく。
湯口を上にして鋳型をセットし、融解した金属を注ぐ!
鋳込みの詳細はこちらでも↓
原惣右エ門工房見学vol.1【鋳込み】-唯一無二の表札プロジェクト-
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こうして無事に鋳型製作と鋳込みが完了しました^^!
(原さんありがとうございました!)
しかし!
鋳型を壊して中を見てみるまで安心は出来ません。
それが一点一点作られる鋳物の醍醐味でもありますね^^
今回は真鍮を多めに配合するということもあり原さんもとても慎重になられていました。
果たして無事に表札は出来ているのか!?
蝋型の風合いはどう出ているのか!?
次回以降もお楽しみに^^!
【次回予告カット】................
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-
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