2019-10-09

【ZZのエスネル-05】初回プラン提案②「2階リビングと1階リビング。」プロセスを大切にする家づくり。


ゆうです^^

ZZのエスネルの初回プラン提案のご紹介その②。

1階リビングの「プランA」のあとに2階リビングの「プランB」をご提案しました。

複数案提案の効果は「可能性を感じてもらうこと」。

そして「プロセスを愉しんで頂くこと」です。




1階リビングの「プランA」の説明は前回の記事をご覧ください^^

敷地条件やゾーニングについてもまとめています。

【ZZのエスネル-04】初回プラン提案①「2階リビングと1階リビング。」敷地環境の活かし方。


さて、今回は「プランB」「プランC」「収納計画」について。

おさらいですが、M様の敷地は間口がタイトで、南側隣家が近接していました。

奥(東側)の家は平屋、北側には家が建ちそうにない空地。
西側は前面道路と、南以外の3方に抜けのある特殊な立地条件。



「プランB」は2階リビング。

2階リビングプランを作成したのには理由があります。


・採光の確保。

南側隣家が近接しているため採光取得量が少ない。
→2階リビングにすることでリビングへの採光量を増やす。


・景観を愉しむ。

敷地の2階レベルは東西北に開けている。
2階リビングとすることでより景観を愉しむことが出来る。
+2階から「長岡花火」が見えるかも!?
 

・ご主人の書斎をリビングと同一フロアに。

M様は家でも仕事などデスクトップPCで作業をされている。
現在もワイドな机を持たれていて、書斎にはそこそのスペースが必要。

プランA(1階リビング)では書斎は2階としていたが、2階リビングだと書斎を同一階に設けることが出来た。

2階リビングの「プランB」。 

2階のリビングには「吹き抜け」や「玄関」がなくなるため、利用可能床面積を増やすことが出来る。

(リビングは勾配天井とし、吹き抜けと同様に開放感を得る。)

(延べ床面積約26坪の小さな家♪)

2階。

「抜け」「家族の間」「マルチWIC」などの基本コンセプトは1階リビング案と同様。

そこに「書斎」が加わった。

料理をする奥様と、作業をするご主人が会話をする様子が想像できた。

エスネルデザインでは特に「マルチWIC(洗面洗濯脱衣室)」の充実、キッチンとの家事動線を意識している。

また、脱衣スペースのみカーテンで仕切り、洗面洗濯スペースをオープンにすることで、コンパクトなプランに広がりを作っている。

1階は寝室、子供室。

トイレは1つ(2階には無し)。
階段とトイレを近接させ、2階からの動線の短縮を図る。
また、寝室階に設置することで深夜利用時に不便がないよう配慮した。

「暗くなりがちな中廊下」の幅を広く取ったり「階段の勾配」を緩やかにしたりと、2階リビング時の注意点を解消していく。


個人的にはなかなかお勧めの案^^
(僕が景色を眺めるのが好きということもあるが、)


M様がご感想をブログにまとめられています♪

(1階リビング希望から、徐々に2階リビングが気になってくる変化が面白い)
(奥様との意見調整の様子も気になるところ♪)

初回プラン提案② - 設計士とつくる あたたかい ちいさい おうち

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続いて「プランC」をご紹介。


プランCは

「1階リビングが良く、書斎も1階が良い。」

というご要望を想定したプラン。

1階に「リビング」も「書斎」も設けたプランC。

広々と伸びやかでこれもなかなか良さそう♪


ただし、

・敷地条件を考慮すると、1階の日中の採光は多くはない。
(他との兼ね合いで吹き抜け面積も減)

・浴室、洗面室が2階になる。

という点をどう考えるか。


延べ床面積を増やさずに考えた場合、洗面室がコンパクトになる。
(1坪なので一般的な大きさだが、エスネルデザイン的には物足りない、)

吹き抜けもコンパクトに。

プランCは総合的にはあまりお勧め出来ないレベルだったが、参考までにご紹介。


M様のご感想はこちら♪

初回プラン提案③ - 設計士とつくる あたたかい ちいさい おうち


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最後に「収納計画」について。


プランAの収納計画案。
オレンジが収納部)

収納は適材適所に細かく配置。

それぞれ「なにをどこに置くか」を想像することで、住んでから「収納が足りない!」とならないように。


小さな家は収納計画が命。

面積を抑えるために、玄関収納・洗面脱衣室を小さくしたり、収納量を減らしてはいけない。





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果たして、ZZのエスネルは本命の1階リビングになるのか、それとも大穴の2階リビングになるのか。


答えも大切ですが「検討過程(プロセス)」も大切。


ご夫婦で様々な意見を話し合った分だけ、家への愛着が増すのかもしれません。


具体的に新居でしたいことが見えてきたり、

むしろ、家よりも大切な本質的ななにかに気付いたり、



家を真剣に考えることは、人生や家族を真剣に考えること。



実はそこに複数案提案の本質が隠されていたりします。


プロセスを大切にする家づくり。


エスネルデザインでは、そんなことを考えながら提案を行っています。



M様の家づくり検討ノートより。



-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-






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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表

新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、2歳の息子と遊ぶこと。



メッセージはメールインスタからどうぞ^^


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